映画「天国はまだ遠く」 よかったです。今年一押し!

天国はまだ遠く」を観てきました。

切なくも楽しく、時々クスッと笑え、最後にはさらに切なくなりますが、心を癒してくれる映画だと思います。

今年観た映画の中で、一押しの作品です。

予告編を観て、主演の加藤ローサさんとチュートリアル徳井義実さんの間に流れている雰囲気が穏やかだけど、なにか物悲しい感じで、バックに流れるピアノの演奏と相まって、いい感じの映画そうだったので観にいきました。また、チュートリアル徳井義実さんがどんな演技をするのか興味もあり、徳井さんの「自殺しにきたんやろ?」というセリフの言い方や、そばを打っているシーンなどががとてもいい感じでした。もちろん、加藤ローサさんが綺麗だったこともあります。

都会の生活に疲れた加藤ローサさん演じる「千鶴」が、自殺するために旅に出て辿りついたのが、京都の宮津の山間にある一軒の民宿「田村」です。その民宿の主が徳井義実さん演じる「田村君」です。

千鶴が玄関を入ってきても、直にはお客だと気付かない田村君。全編を通じて徳井義実さんの演技は、素朴な感じがよく出ていてよかったです。インタビューでは、「普段のままの自分」とおっしゃてますが、本当かな?

早速その晩に千鶴は睡眠薬で自殺を図りますが、ここで死んだら映画が終わってしまうので勿論失敗。32時間眠った後に目を覚まして死んでいないことに気づきます。このあと、田村と一緒に朝食を食べるのですが、32時間眠ってお腹が空いていたためもあるのでしょう。千鶴が一口食べたあとに、「あら美味しい」という表情をしてからバクバクと食べ始めます。たぶん、田村君が畑で作ったり、海で獲ってきた新鮮な食材のためなんでしょうが、本当に美味しそうでした。その様子を見て御櫃の中身を確認する田村君の様子が楽しいです。

予告編を観た時には、お笑いの要素はまったくない、ただ涙々系の映画だと思っていたのですが、千鶴が朝目を覚まして、自分が死んでいないことを確認する仕草や、この食事シーンなど、ホンワリとしてクスッと笑えるシーンが全編を通してあり、ともすればシリアスになり過ぎそうな所を、癒し系に変えています。

このあと千鶴は、農業や漁業をやり自給自足に近い生活をする田村君と暫く暮らし、田村君の両親が交通事故で亡くなったことを知ったり、村の人々と触れ合ううちに、生きる気力を取り戻して行きます。

最後には都会に戻ることになり、田村君に車で駅まで送ってもらいますが、ここからは切なくジーンとするシーンの連続です。ラストシーンを見逃さないように、エンディングクレジットは最後まで観ましょう。

宮津という場所は、天橋立で有名ですが、山が海にせまっていて、とても美しい風景でした。映画館や大スクリーンで見ることをお勧めします。大林宣彦監督の尾道シリーズ(特に、「転校生」)も尾道の山が海に迫っているロケーションが綺麗でした。こうゆう場所は、なにか独特の雰囲気があっていいですね。

加藤ローサさんは、前々から可愛いなと思ってましたが、「天国はまだ遠く」で一気にファンになってしまいました。シーン毎に、綺麗だったり、可愛かったり。とても素敵な役だったと思います。

徳井義実さんも、辛い過去を背負いながら、黙々と農業をやっている青年を演じて、とても素晴らしい演技だったと思います。

その他、吉本の芸人さんが多数出演されていますが、芸人さんて演技上手ですね。

ひとつ残念だったのは、徳井義実さんの相方の福田充徳さんが1シーンだけの出演だったこと。何気におやじは福田充徳さんファンです。

瀬尾まいこさんの原作をまだ読んでないので、今度読んでみようと思います。あと、この映画の監督の長澤雅彦さんが、「夜のピクニック」を映画化されているらしい。こちらは恩田 陸さんの原作を読んで感動したので、今度観てみようと思います。

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