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荻原 浩さんの「ママの狙撃銃」が2008年10月16日に双葉文庫から発売になりました。

早速発売日に書店へGO!

早く読みたかったのですが、丁度他の本を読んでいる途中だったので、11月に入ってからの読書となりました。

荻原 浩さんとの出会いは、「神様からひと言」が最初。読みやすい文体と、ちょっとコミカルでいて、切ないようなストーリー展開に惹かれて、文庫で刊行されている作品を読み倒しました。

で、今回の「ママの狙撃銃」ですが、主人公は「ママ(主婦)」です。荻原 浩さんの作品で女性が主人公になったのは初めてじゃないでしょうか?

最初は平凡な主婦の日常描写から始まります。その為か、読み始めは何だか少し違和感が。でも直ぐにストーリーは急展開。グイグイと引き込まれていきます。

ストーリー:

「曜子」は、夫と二人の子供と暮らす主婦。

郊外に念願の一軒家を購入し、いろいろ問題はあるものの、家族を愛してつつましく暮らしている。

姉で中学生の「珠紀」は、反抗期なのか家族に対して素直になれない。学校での人間関係も不安の種。

弟で幼稚園児の「秀太」は、ひとつのことに夢中になると、他の事が見えなくなるやんちゃ坊主。

夫の「秀平」は、能天気なサラリーマンだが、最近は会社の人間関係や出世競争でお疲れ気味。

そんなある日、「K」からの一本の電話が、曜子の過去を蘇らせる。

 

幼くして両親を亡くし、母方の祖父である亡き「エド」とアメリカで暮らした10年間。そして、25年前の「仕事」。

曜子は、家族を守るために再び銃を取る。

読み終わった後に、なんとなく切ないような気持ちになる、萩原ワールド健在です。

荻原 浩さんの新作文庫が集英社文庫から刊行されたので、早速読破しました。

ストーリーは、霊長類研究センターで、ボノボ(ピグミーチンバンジー)のバースディに言語習得をさせるプロジェクトの責任者の田中 真が主役。このプロジェクトの創始者の教授は、少し変わり物だったがバースディを単なる実験動物としては扱わず、愛情を持って接していた。その姿勢は、プロジェクトに係る真や学生達に対しても変わらず、皆から好意を持たれていたが、一年前に突然自殺。その後を当時助手であった真と大学院生の由紀が引き継ぎ、変わらぬ姿勢でプロジェクトを継続し、順調な成果を上げていた。プロジェクトもある程度の成果を上げて、いよいよ真は由紀にプロポーズをする。由紀はプロポーズを受けるが、何故かその夜に実験室の窓から投身自殺してしまう。由紀が自殺したことに納得のいかない真は、唯一の目撃者だったバースディから真相を聞き出そうとするが・・・次第に明らかになる事件の真相と、真の知らなかった由紀の過去。そして最後に真は・・・

という感じです。

今回は、荻原流のコミカルな部分は少ないですが、前半はバースディとの交流を耽々と描いているだけなのに、すらすらと読み進められ、後半は由紀の自殺を契機に急展開。一気に読みきってしまいました。

由紀はなぜ死んだのか?由紀は真を愛していたのか?読み終わった後は、ちょっと切なく、ちょっとほっとして、この後真はどうするんだろう・・・と、何故か心に残る荻原さん独特の作風は健在です。

早く次の作品が文庫にならないかなぁ。

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